バスカヴィルの犬 5

Henry Knightの家。彼の家は巨大だった-四つの部分から成る石造建築で、おそらく昔はこの地域でとても重要な資産家だったのだろう。母屋の向かって右側には、もうひとつの建物を繋ぐようにモダンなガラス張りの部屋が増築されている。広く古い温室が一階正面に付属していて、SherlockとJohnは中へ入って行った。そこはとても荒れ果てていて明らかにここ数年は塗り直しをしていないようだ。中を抜けて母屋のドアへ向かう。Sherlockがドアベルを鳴らすとHenryがドアを開けた。

HK: どうも。

JW: こんにちは。

HK: どうぞ、中へ。

ドアマットで足を拭いて、Sherlockは玄関ホールへ入って行った。Johnはゆっくりとついていったが、天井の高い大きな居間を見るために立ち止まった。

JW: これは、ああ…君って…

Johnは目の当たりにしたことに対するふさわしい言葉を探した。

JW: …裕福?

HK: ええ。

JW: そうか。

Henryはまた案内を続けた。Sherlockはついていく前にJohnへ不機嫌な視線を投げた。

 

 

しばらくして彼らはガラス張りの増築部分にあるキッチンのカウンターにいた。Sherlockはマグに二つの角砂糖を入れてかき混ぜる。彼は真ん中の椅子に座っており、Johnもその隣に腰掛けていた。Henryはカウンターの中で向かい側に立ち、台の表面を見つめていた。

HK: それは…それは一対の言葉でした。見えたのは、『Liberty』…

JW: (ポケットの手帳を探りながら)Liberty。

HK: (Johnを見ながら)『Liberty』と…『In』。それだけです。

彼は台の上にあるミルクのボトルを取った。

HK: もういいですか?

JW: うん。

Henryは冷蔵庫にミルクをしまうため、背を向けた。JohnはSherlockを見た。

JW: 何を意味すると思う?

SH: (小声で)『Liberty in death(死して自由に)』-いい表現じゃないか?自由の唯一の真実だ。

Johnが同意してうなずいているとHenryが振り返り、ため息をついた。Sherlockはコーヒーを飲む。

HK: それで今は何を?

JW: Sherlockに考えがあって。

SH: そうだ。

HK: なるほど。

SH: 君を荒野へ連れ戻す…

HK: (びくびくして)わかりました…

SH: …そして君を襲うものがいたら確認する。

JW: え?!

SH: それを追い詰める。

HK: 夜に?夜に僕をそこへ連れていくっていうんですか?

SH: まあね。

JW: それが君の計画?(鼻で笑った)すばらしい(!)

SH: 他に良い考えが?

JW: ないよ。

SH: なあ、もしそこにモンスターがいるなら、John、やることはひとつ。生息しているところを見つけ出すことだ。

Sherlockはコーヒーを飲む前にHenryへ向けて満面の笑みを浮かべた。Henryは元気をなくしていた。

 

 

夕暮れ。荒野。夜になろうとしている。HenryはSherlockとJohnを導いてDewer's Hollowへ向かおうと岩の間を通っていた。三人とも懐中電灯を持ち、周りのでこぼこした地面を照らしていた。遠くで狐が何度も吠えている。彼らがほとんど闇となっている森に着き、中へ入る頃にはすっかり暗くなっていた。後ろをついていくJohnは右側にざわざわした音を聞いて、そちらを振り返った。他の二人は注意を払わず前へ進み続けていたが、Johnは用心しながら音が聞こえた方へ進んだ。草むらを照らすとフクロウが頭上で金切り声を上げたが、何も見えない。顔を上げると遠くの丘の頂上で何かの光がオンとオフを繰り返して点滅しているのが目に入った。Johnは友人に知らせようと見回した。

JW: Sher…

他の二人が視界からいなくなったことにJohnは気付いた。懐中電灯で彼らが行った方角を照らしたが何も手がかりはない。丘の上の光の方へ振り返ってみると灯りはまだ断続的に点滅していた。すぐにそれがモールス信号だと思い至り、ポケットから手帳を取り出した。声を出して読み上げながら文字を書き出してみる。

JW: (小声で)U…M…Q…R…A。

灯りは点滅を止めた。Johnは手帳に書いた文字を見下ろした。

JW: (ささやき声で)U、M、Q、R、A。(言葉にしようとして)Umqra?

頭を振って再び丘を見たが、もう光はやってこなかった。手帳を閉じ、二人が進んだ方へ入っていった。

JW: (ささやき声で)Sherlock…

 

HenryとSherlockは遠く先へ進んでいて、その場所が柵に囲まれた地雷原の端であることを示す警告をHenryの電灯が照らし出した。

 

彼らが柵に沿って道を進めているとき、Johnは遠く後ろを足をひきずるようにして歩きながら、繰り返し友人の名前をつぶやいていた。

JW: Sherlock…Sherlock…

 

先の方で、Sherlockは沈黙を破った。

SH: 君の友人に会った。

HK: え?

SH:  Frankland博士。

HK: あ、わかりました。Bobか、ええ。

SH: 少し心配しているようだった。

HK: あの人は世話好きで、感謝してます。戻ってきてからとても親切にしてくれました。

SH: 父親を知っていた。

HK: はい。

SH: しかし彼はバスカヴィルで働いている。そのことを父親は問題にしてなかったのか?

HK: ええ、仲間は仲間ってことじゃないですかね?ほら、あなたとJohnさんだって。

SH: 僕らが何だって?

HK: ええ、つまり、Johnさんは実直な人で、そしてあなたは…

そこでHenryはSherlockをちらっと見て、この話題を続けるのをやめることにした。

HK: 仕事の話をしないようにしていたんです、Bobおじさんと父は。

そして彼は立ち止まって左へ向かった。Sherlockが立ち止まると、Henryは彼が見ている方角にうなずいた。

HK: (不快そうに)Dewer's Hollow。

Sherlockは振り返って、霧が立ち込める暗い谷へと続く急勾配な下り坂を見た。

 

そのいくらか後ろで、Johnはまだ彼らの後を追っていた。

JW: (つぶやきながら)Sherlock…

Johnは進む途中で、不気味で金属的な音を聞いた。立ち止まると音の方角を懐中電灯で探り、音が続く方へ進む。音は繰り返し続き、短い金属的なピシっという音に分散していた。Johnは音の方へゆっくりと歩き、覗きこんだ先に錆びた金属缶を見つけると、安堵して静かに笑った。ドラム缶のようなものが藪の中に転がっていて、上の木から垂れてきた雫がそれを叩いて音を鳴らしていたのだった。Johnがそれを見てため息をつきながら離れると、大きな光が一瞬、彼を照らして過ぎていった。Johnはすばやくあたりを見回したが、それはもう行った後だった。しかし数秒の後、苦悩に満ちた遠吠えが遠くから聞こえた。Johnは振り返って他の二人を探すために急ぎ始めた。

 

SherlockはHollowを下っていた、滑りやすい下り坂でバランスを崩さないようにしている。Henryはさらにゆっくりと彼についていった。底に着くとSherlockは周りをライトで照らした。地面の周り至るところに巨大な肉球の足跡が見つかった。

 

少し離れたあたりで、Johnは彼らに追いつこうと走っていた。また苦しげな遠吠えが響き渡った。

 

坂の半分ほどのところで、Henryは固まった。Sherlockは音の聞こえた方をライトで照らす。…そして彼の顔は飛び込んできた光景への恐怖で歪んだ。あいにく視聴者には彼が何を見たのかはわからない、しかしそれでも、それはHollowの頂上で野性的にうなっていた。Sherlockが光の筋をHollowの縁に向けると、その何かは既に去ったようだった。Sherlockは後退りした、その顔は当惑し、何を見たのかを判断しようと混乱していた。彼のいる場所から少し離れたところにHenryは急いで下りてきた。

HK: そんな。まさか。そんな。まさか。そんな。まさか。見ましたか?

Sherlockは首を下に振ったが、まだ目の中にある証拠へと心を繋げられないでいた。彼はあたりを見ると首を振って、Henryを押しのけて丘への道を急いで戻った。Henryは振り返ってついていった。

 

すぐ後で、Johnはやっと戻ってくる二人と合流することができた。

JW: (遠吠えについて)あれを聞いたか?

Sherlockは何も答えずに進み続ける。Johnは振り返って後を追った。

HK: 見た、僕らは見た。

SH: いや、僕は何も見なかった。

HK: (彼を追いながら)え?何を言ってるんですか?

SH: 僕は。何も。見なかった。

彼は先を急ぎ、HenryとJohnは後を追いかけていった。

 

 

しばらくして、Henryの家にHenryとJohnが急いで戻ってきた。Sherlockは他のどこかへ行ったようだった。

HK: ほら、見たんだ。僕は見た、あの人もそうだ。きっとそうだ。僕は…なぜ?なぜ?

彼は今のドアで立ち止まった、苦悩を抱えJohnを振り返った。

HK: なんでああ言ったんでしょう?そ、そ、そ、そ、それはいた。いたのに。

手袋を外し、Johnは彼をソファへ案内した。

JW: Henry、Henry、座らないと、リラックスして、お願いだから。

HK: (ソファに座りながら)だいじょうぶ、僕はだいじょうぶです。

JW: さあ、眠れるように何かあげるから、いいね?

部屋を見渡すと近くの机の上に水のボトルがあるのを見つけた。Johnがそれを取りに行くと、Henryは首からマフラーを外し、笑みを浮かべた。

HK: いい知らせだ、Johnさん。それ、それ、それはいいことだ。僕は狂っていない。猛犬がそこにいた…そこにいた。Sherlockさんも-見た。何を言ったかは問題ない、あの人も見たんだ。

 

 

Sherlockは宿に戻っていた。火が燃える暖炉のそばで肘掛け椅子に座っているが、その顔はまだショックと疑惑で満たされていた。彼の苦悩に気付かず他の客たちは近くのテーブルで夕食を食べている。Johnが入ってきて向かい側にある肘掛け椅子に座った。

JW: 彼はちょっと良くない状態だな。躁状態で、突然変異のスーパー・ドッグが荒野をうろついてるとすっかり確信してる。

考えているときのいつものポーズ-祈るように両手を合わせていたSherlockは怯えた様子でJohnを一瞥したが、また暖炉の方を見つめ続け、じっと考え込んだ。

JW: けどさ、いるはずがないだろう?だってもし突然変異スーパー・ドッグの作り方がわかっているなら、僕らだって知ってるはずだろうに。

Sherlockは手を握りしめた、目を閉じて深く息をし、パニックをやり過ごそうとしている。

JW: きっと売られるよな。つまり、どう扱われるかってこと。

Johnはあることを思い出して、手帳を探った。

JW: ああ、あのさ、その、荒野で誰かが信号を送っていた。モールス…僕はモールス信号だと思う。

Sherlockはすばやく瞬きを繰り返した。

JW: (手帳を見ながら)でも意味を成さないみたいなんだ。

Sherlockは鋭く鼻から吸い込んで、口からまた息を吐き出した。

JW: ええ、U、M、Q、R、A。意味…するところの…

そこでJohnはやっと仲間が苦しんでいる様子なのがわかり、少し話を止め、続けるのは適切でないと判断した。手帳をしまうと椅子に深く座り直す。

JW: でさ、よし、何を手に入れた?そこに足跡があるのは知ってた、Henryが見つけたし、ツアーガイトも。僕らはみんな聞いていた。

Sherlockは震えるように息を吐き出した。Johnはその様子を見てしばらく顔をしかめた。

JW: たぶん誰が大きな犬を手に入れたか探すべきなんじゃないかな。

SH: Henryは正しい。

JW: え?

Sherlockの声は震えていた。

SH: 僕も見たんだ。

JW: (ショックを受けて)何だって?

SH: 僕も見たんだ、John。

JW: ちょっと…ちょっと待って。(前の方に寄って)何を見たんだ?

Sherlockはやっと視線を合わせたが、その顔は真実を受け入れなければならないという自己嫌悪により歪んでいた。

SH: 猛犬が、Hollowにいた。(歯をきしませながら話した)巨大な猛犬が。

彼がぎこちなくまばたきして涙を払おうとしている様子にJohnは笑いそうになっていた。仲間の奇妙な状態にうまく対応することができず、また椅子に寄りかかる。

JW: うん、あのさ、Sherlock、このことについては合理的にならなくちゃ。いいね?君や、みんなは…不可能…

Sherlockはまたため息をついた。Johnは混乱している友人が道を誤ろうとしているのを恐れた。

JW: 僕らが持ってる知識を活用するんだ、いいな?論理的になるんだ。

SherlockはJohnへ顔を向けると、小さな声で意見を述べた。

SH: 不可能なことを無視すれば、何が残っても-どんなに見込みのないことでも-真実に違いない。(※)

JW: どういうことだ?

視線をそらして、Sherlockは近くのテーブルからグラスを取った。そして震える手を見下ろすと、嘲るように笑った。

SH: 見ろよ。僕は怯えてる、John。怯えてる。

震える手でグラスを包む。

JW: Sherlock?

SH: いつも距離を置くことができてた…(一口飲んで)…離れることができてた…感情から。でも、ほら、見えるだろう…

グラスを包んでいる震える手を一瞥した。

SH: …身体が表している。おもしろいだろ、ええ?感情的だ。(グラスをテーブルに叩きつけ)水晶体の張力減少、玉に瑕だ。

JW: うん、わかるよ、Spock…(※Star Trekの登場人物。常に論理的に物事を考え、感情を表に出さない)

Johnは声が大きくなっているのに気付いて、背後にいる他のレストランの客を見渡した。そして小声でSherlockをなだめようとした。

JW: …落ち着けって。

Sherlockはまだ自らをコントロールできず、さらに息を吐き出して、狼狽しているJohnを一瞥した。

JW: 君は最近ちょっとイライラしていたじゃないか。だろ?あそこに出かけてさらに興奮することになったんだと思うよ。

SH: 興奮…?

JW: 暗くて怖くて…

SH: (皮肉をこめて笑いながら)僕が?!僕にどこも悪いところはない。

視線を外すと過呼吸な状態になり始め、指先をこめかみにあて、苦痛にうめいた。Johnは心配して彼を見た。

JW: Sherlock…

Sherlockはまた息を吐き始め、こめかみに当てた手の指先は大きく震えていた。

JW: Sher…

するとSherlockは突然怒り狂って大声で喚き、Johnをにらみつけた。

SH: 僕はどこも悪くなんかない!! わかったか?!

他の客を見渡すとみんな驚いて彼を見つめていた。Sherlockはまた視線を外し、Johnを見た。

SH: 証明してほしいんだろ?

深く息を吸って、自らをコントロールしようとした。

SH: 僕達は犬を探してる、そう、とんでもなく大きい犬だ、それが君の立派な意見だ。“Cherchez le chien”(フランス語で「犬を探して」)。よし、すばらしい、うん、どこから始めようか?

Sherlockは肩越しにあたりを見て、レストランの角のテーブルで向かい合って座っている男女を指す。声は推理モードになり、獰猛で容赦がなくなっていった。

SH: あの二人はどうだ?哀れな未亡人とその息子、失業した漁師。答えはイエスだ。

JW: イエス?

SH: あの女はウイスキーと名付けたウエスト・ハイランド・テリア(※小型の犬)を連れていた。僕らが探しているものじゃない。

JW: (小声で)ああ、Sherlock、頼むからさ…

Sherlockは向きを変える前に男性が来ている鹿と柊の模様が織り込まれたセーターを見た。

SH: (矢継ぎ早に)あいつが着ているセーターを見ろ。あまり着られていない。明らかに気に入ってない。恐らく素材が原因だ、そしてたぶんひどい柄も、きっと貰い物だろう、クリスマスの。あいつは母親に気に入ってもらいたがってる。なぜか?ほぼ金のためと言っていいだろう。

男性にまたすばやく視線を向ける。

SH: (矢継ぎ早に)母親に食事をごちそうしているが、自分の取り分はわずかだ。つまり、良い印象を与えたいが、自分の食べ物は節約しようとしているんだ。 

JW: ええと、あまり腹が減ってないのかも。

SH: (矢継ぎ早に、ほぼ熱狂的に)いや、小さい皿だ。Starterの(※コースで最初に出る料理)。きれいに食べきっている。母親はそろそろパブロワ(デザート)を食べ終えそうだ。もし母親が息子をもてなしてるなら、息子は食べたいだけ食べていただろう。あいつは空腹だ、そして裕福でない。-カフスと靴の状態からそう言える。

そして今にもJohnから発せられるであろう質問を先に言ってのけた。 

SH: 「どうして母親だとわかるのか?」

Johnは今では不安になって仲間を見ている。Sherlockの声は-いったん音量を下げたが-いよいよ強烈になって、しばらく微笑んだ後に続きを始めた。

SH: (矢継ぎ早に)他に誰があんなプレゼントをやる?ああ、叔母か妹かもしれない、でも母親がより適当だろう。あいつは漁師だった。手に瘢痕化した模様がある、とても特徴的だ-釣り針の。でも今ではすっかり古くなってる。それはしばらく前から失業状態であることを示している。世の中にはこの業種は多くない、そこで未亡人である母に助けを求めることにした。『未亡人?』そう、明らかに。男物の結婚指輪をチェーンで首に下げている。-疑いもなく亡くなった夫の物で彼女の指には大きい。身なりはいいが宝石は安物だ。もっと余裕を持つようにもできたが、それを取っておいた-感傷的だ。さて犬は少し懐っこ過ぎるために短い毛が脚のそこら中についているが、しかし膝から上には毛がない、小さい犬ということを示している、たぶんテリアだ。もっとはっきり言えば-ウエスト・ハイランド・テリアでウイスキーと呼ばれている。『いったいどうやってそれがわかるのか、Sherlock?』それは彼女が僕たちと同じ電車で名前を呼んでるのを聞いたからだ、ズルじゃない、聞いただけだ。僕は自分の感覚を利用している、John、他の奴らとは違う、そうだろう、僕は元気だ、もっとはっきり言えばこれより良かったこともない。だから僕を。ひとりに。してくれ。

Sherlockは一気にまくし立ててJohnをにらんだ。Johnはショックを受けて彼を見つめ返す。

JW: ああ。

Johnは咳払いした。

JW: わかった。わかった。

憎しみを受けて苦しみながらJohnは暖炉を見つめたが、まだ激しく息をしているSherlockの方へ向き直った。

JW: なぜ僕の言うことに耳を貸さない?僕は君の友達だろ。

Sherlockは残酷に言い放った。

SH: 僕に友達などいない。

JW: (小声で)そんな。なんでだよ?

Johnは立ち上がってその場を後にした。

 

 

そしてJohnはパブから飛び出し、外で立ち止まった。息遣いが荒い。空を見上げ、息を吐き出し、落ち着かせながら遠くを見ると、何かを見つけて目を細めた。光がまた丘の上で点滅していたのだった。気持ちを切り替えるとJohnはその方角へ歩き出した。

 

※「不可能なことを無視すれば、何が残っても-どんなに見込みのないことでも-真実に違いない」

…原作「四つの署名」、「緑柱石の宝冠」などでのHolmesの言葉。「ありえないものを取り除けば、何が残ろうとも、いかに信じ難いものであっても、それが真実に違いない」

また、Sherlockのサイトのトップページに同じような言葉がある。「不可能なことを排除して、何が残ったとしても、どんなにおかしく見えるものだとしても問題ではない、それが真実のはずだ」