Alex Woodbridge宅。女性がJohnをAlexが寝室として使っていた屋根裏部屋へと案内した。部屋には脱ぎ捨てられた衣服が至るところに散乱し、天井に設置された天窓のそばには布で覆われた大きな物体が置かれていた。(※)

Julie: 一年ほど同居していました。ただの同居人で。

JW: ふむ。

Julieは立ち止まって部屋を手振りで示した。Johnは中へ入り、何も触れないようにして辺りを見渡した。布で覆われた物があるのを見つけて指を差す。

JW: よろしいですか?

Julie: ええ。

Johnは布の上部を手に取ったがうまく掴み損ねて床に落としてしまった。

JW: すみません。

布に覆われていたのは三脚付きの望遠鏡だった。

JW: 天体好きだったんですかね?

Julie: ええ、もう。やみつきでした。時間のあるときはそればっかりでしたね。

Julieは寂しそうに視線を逸らした。

Julie: いい人でしたよ、Alexは。仲良くしてました。

部屋を見渡しながら続ける。

Julie: でもまあ、その、あまりきれい好きではなかったですけどね。

Julieはぎこちなく笑った。Johnも笑みを返したが、彼女の視線が再び逸れると少し顔をしかめた。

JW: 芸術に関してはどうでした?詳しそうな感じでしたか?

Julie: (首を振り)ただ仕事として、じゃないですかね?

JW: ふむ。

Johnは屈み込んでベッドサイドテーブルに置かれているものを眺めた。

JW: 他にAlexについて訊き回っている人はいましたか?

Julie: いいえ。空き巣に入られましたけど。

JW: (起き上がって)へえ?いつです?

Julie: 昨日の夜。何も盗られてません。ああ-家の留守番電話にAlexへ伝言が残されてました。

JW: どなたから?

Julie: えーと、良ければお聞かせしますよ。電話を取ってきますね。

JW: お願いします。

Julieはわずかの間に部屋を出て電話機を持ってくると、残されていたメッセージを再生してJohnに聞かせた。

女の声: あら、話していいの?Alex?もしもし、教授のCairnsよ。ねえ、あなたの言ったとおり。あなたが正しかったのよ!帰ったら連絡を…

そこでメッセージは途切れてしまった。

JW: Cairns教授?

Julie: さあ、すみません、わたしには。

JW: むむ。掛け直すことってできますかね?

Julie: ああ、だめです。その後、他に電話をしてしまったので-お悔やみの電話も、ねえ。

Johnはうなずき、彼を残してJulieは部屋を出ていった。そこへJohnの電話がメールの受信を知らせた。電話を取り出しメールを確認すると

RE: BRUCE-PARTINGTON PLANS

Have you spoken to West's

fiancée yet?

Mycroft Holmes

[Westのフィアンセに もう話は訊いたのか? Mycroft Holmes]

Johnは顔をしかめて電話をポケットにしまった。

 

※Alex Woodbridge宅

…Alexの部屋はフェルメールの作品のひとつである「天文学者」をモデルにしているらしい。「天文学者」で描かれている人物はフェルメールと同時代のオランダ人科学者アントニ・ファン・レーウェンフックだといわれている。レーウェンフックは専門的教育を受けていなかったが、自作の顕微鏡で大量の生物学上の発見をした。Alexの部屋と「天文学者」で類似するとされている主な要素としては

・Alexもレーウェンフックも中流階級に属し、天体に興味を持っていたが専門の学者ではなかった

・Alexは天体望遠鏡、レーウェンフックは天球儀を使用している

・部屋の光源はひとつしかない窓から斜め下に降り注ぐ外からの光(部屋の片側、特に左の窓から光が差す室内はフェルメールの作品で多く描かれており、もっとも著名な作品のひとつである「牛乳を注ぐ女」も同様である)

・広げられた布(Alexの服および手前のドアに掛けられた布、柄もどこか似た雰囲気?)

・背後の壁に掛けられた絵

大いなるゲーム 8

 

 

Hickmanギャラリー。上品な出で立ちの女性が白い壁に囲まれた広い部屋に入っていく-そこにはフェルメールの絵だけが飾られていて他の展示品や調度品は無く、客が絵に近付き過ぎないようロープを張ったポールのみが置かれていた。視界にひとりの男が入り、女性は立ち止まった。黒い帽子と上着を身につけた警備員が絵を眺めながらこちらに背を向けて佇んでいる。

Wenceslas女史: (東ヨーロッパ訛りで)何もすることがないの?

SH: 絵に見惚れてしまってね。

Wenceslas女史: ええ。すてきでしょう。さあ仕事に戻って。オープンは今夜なのよ。

Sherlockは肩越しに女史を見てから、振り返って彼女の方へ歩み寄り始めた。

SH: お時間を拝借しても?

Wenceslas女史: え?

SH: あの絵は贋作だ。

Wenceslas女史: (腹を立てて)何ですって?

SH: 偽物。そのはずだ。それが唯一の筋が通る仮説。

近づきながら彼女のIDバッジを確認する。

SH: あなたが責任者なんだろう、Wenceslasさん?

Wenceslas女史: あなた何者?

SH: (顔を近づけて彼女の目を見つめ)Alex Woodbridgeは絵が贋作であることを知っていた、そして何者かが彼を始末するためにGolemを送り込んだ。あなたが?

Wenceslas女史: Golem?一体何のことを言ってるの?

SH: もしくは誰かに雇われているとか?その誰かのために贋作を?

Wenceslas女史: 贋作じゃありません。

SH: 贋作だ。何故かは知らない、だが何か誤りがあるはず。そうでなければならない。

Wenceslas女史: 一体何のこと?ちょっと、今すぐクビにすることだってできるのよ。

SH: 別に構わない。

Wenceslas女史: 構わない?

SH: そう。ここに勤めてるわけじゃないからね。ちょっとした助言をしてあげようと立ち寄ったまでだ。

Wenceslas女史: どうやってこの中に?

SH: (小ばかにしたように)おいおい。

Wenceslas女史: 気になるの。

SH: 変装の達人は何でもない場所に隠れる術を心得ているんだよ。

そう言うとSherlockは帽子を脱ぎながら彼女に背を向け、その場を立ち去り始めた。

Wenceslas女史: あなた何者?

SH: Sherlock Holmes。

部屋を出るため歩きながら、途中で脱いだ帽子を床に並べられているポールのひとつに掛けた。

Wenceslas女史: わたしが動じるとでも?

SH: 当然だろう。

そして上着を脱いで彼女の方を見ると、わざとらしく床にそれを投げ捨てた。そして出口へ着くと大げさにドアを押し開け、小躍りでもするかのように外へ出ていった。

SH: 良い一日を!

Wenceslas女史は壁に歩み寄って、じっと絵を眺めた。ドアがゆっくりと音を立てて閉じた。

 

 

Westieのアパート。JohnはAndrew Westのフィアンセと並んでソファに座っていた。既にしばらくそこにいるようで、ソファの前のコーヒーテーブルにはマグに入った飲み物が置かれている。フィアンセのLucyは動転した様子で話を続けた。

Lucy: 彼がそんな。そんなこと。

JW: (なだめるように)まあ、何かいつもと違うことが起こったんでしょう。

Lucy: Westieは売国奴なんかじゃ。口にするのも恐ろしいくらい!

JW: すみません、でもご理解ください、その…

Lucy: そうお考えなんでしょうね、あなたの上司は?

JW: (うなずきながら)若い男性で、結婚間近。借金もあって…

Lucy: 借金なんて誰にだってあるでしょう、Westieは借金のために国を売ったりなんかしません。

JW: すみませんが、その、あの夜、何があったのか正確にお話いただけますか?

Lucy: 一緒に夜を過ごして、DVDを観ていただけです。

そこでLucyは少し笑みを浮かべた。

Lucy: あの人ったらいつもは寝ちゃうんです、でもあの時は起きてました。黙り込んで。

段々と涙声に変わっていく。

Lucy: そして急に、人と会う用事があるから出掛けるって言ったんです。

JW: で、相手は誰かご存知ない?

Lucyは首を振り、泣きだした。

 

 

その後、JohnはLucyに玄関から送り出されていた。そこへプッシュバイクを押しながらメッセンジャーの格好をしたひとりの男性が彼らの方へ近付いてきた。

Joe: ああ、やあ、Lucy。だいじょうぶかい?

Lucy: うん。

Joe: こちらは?

JW: John Watsonです。どうも。

Lucy: (Johnへ)兄のJoeです。(兄へ)JohnはWestieに何が起こったのか調査してくれてるの、Joe。

Joe: (Johnの様子を見回して)警察の方とか?

JW: ああ、みたいなもので、ええ。

Joe: ふん、あいつらに出て行くように言ってもらえませんかね?ばかばかしいったらありゃしない。

JW: できるだけのことは。

Johnの言葉にうなずくとJoeは慰めるように妹の肩に手を置いて、それから自転車を家の中に運び込んだ。Johnは咳払いをしてLucyに歩み寄った。

JW: ええと、その、ご協力ありがとうございました、それから本当に、本当にお気の毒に思います。

Johnはその場を去ろうとしたが、Lucyが後ろから彼に向かって叫んだ。

Lucy: あの人はあんなもの盗んだりなんかしてません、Watsonさん。

Johnは振り返る。

Lucy: Westieのことはよくわかってます。いい人だったもの。(泣きだして)いい人だった、わたしの。

Lucyは泣きながら家の中へ戻っていった。Johnはアパートを後にした。

 

 

夜。Johnはタクシーの後部座席に座り、ベイカーストリートへ向かっていた。その道すがら路上生活者の女性がSpeedyカフェの前の道で柵のそばに立ち、通り過ぎる人々へ向けて紙のコップを振っているのが目に入った。

路上生活者: お恵みを。お恵みをいただけませんか?

するとSherlockが221から出てきて立ち止まり、路上生活者がいる場所へ続く道を見下ろした。タクシーが乗り付けてJohnが降りる。SherlockはJohnへ歩み寄った。

JW: Alex Woodbridgeは芸術について特別な知識を持っていなかったよ。

SH: それから?

JW: それから…

Sherlockは路上生活者の方を再度見るとJohnに話しながらその方向へ歩み寄り始めた。

SH: それだけか?習慣や、趣味、個人的なことも無しか?

JW: いや、見込みはある!アマチュアの天文学者だった。

それを聞くとSherlockは急に立ち止まり、振り返ってタクシーを指差した。

SH: そのタクシーを確保しろ。

Johnは慌ててタクシーへ向かい、その間にSherlockは路上生活者へ近づいた。

路上生活者: お恵みいただけますか?

SH: 構わないよ。

JW: (タクシーの運転手へ)ここで待っててもらえます?

路上生活者はSherlockに紙切れを渡した。紙を広げると“VAUXHALL ARCHES(ヴォクソール高架下)”と書かれていた。わずかに笑みを浮かべSherlockはJohnの方へ歩いていく。

SH: 幸い、無駄にはならなかったな。

そしてタクシーのドアを開けて乗り込んだ。

SH: 行くぞ。

Johnも続いて乗り込み、車は走り出した。

 

 

ヴォクソール。タクシーを降りた二人は道を歩いている。Sherlockはコートのボタンをかけながら夜空を見上げた。

SH: キレイだな。

そう言われてJohnも上を見上げると、ロンドンの中心では珍しいくらいの見事な星空が建物の間に垣間見えた。

JW: 君がそういう風に物事を捉えるとはな。

SH: 良さがわからないわけじゃないさ。

二人は高架下へ入っていった。

JW: なあ、Alex Woodbridgeのアパートで留守電にメッセージが残されてたんだ-Cairns教授だったかな?

SH: こっちだ。

JW: いいね(!)いいところじゃないか。まあ、気が向いたら教えてくれ。

SH: ホームレス・ネットワークは-本当に必要不可欠なんだ。(※)

JW: (ポケットから小さな懐中電灯を取り出し、スイッチを入れながら)ホームレス・ネットワーク?

SH: 街中に僕の目と耳を行き渡らせてる。

JW: おお、賢いな。じゃあそいつらの背中をせっついてやれば…

SH: そう、そして僕が始末する。

Sherlockも懐中電灯を取り出していて、二人は辺りを照らしながら高架下の暗闇へと足を踏み入れた。懐中電灯は夜をそこで過ごす多くの路上生活者たちを照らし出す。するとその灯りで少し離れた場所で立ち上がろうとしている男の影が壁に映し出された。かなり背が高い。

JW: Sherlock!

SH: 行くぞ!

二人が姿勢を低くしてそばの壁へ向かい、隠れるように並んで立つ間も男の影はどんどん伸びていき、7フィート(※約2m)を越えそうだった。

JW: (ささやき声で)何でまた外で寝起きしてるんだ?

SH: (角の辺りを注視しながら)まあ、非常に特殊な風貌をしてるからな。あまり人にあれこれ言われないようなところに潜んでいなければならないんだ-あいつは。

そこでJohnは自分を見下ろして、大事なものを忘れてきたことに気が付いた。

JW: ああ、しまった…

SH: (Johnのピストルをポケットから取り出しながら)どうした?

JW: あれを持って…

SH: (ピストルを手渡して)口に出すな。

すると立ち上がった男は別のトンネルへ向かって走り出した。二人は後を追ったが、トンネルに着いたと同時に男は待っていた車へ飛び乗り、直ちに走り去ってしまった。Sherlockは苛立ちのあまり宙を殴った。

SH: ああ、ああ、もう、だめだ!また見つけるのに何週間も掛かる。

JW: 見つかるかね。あいつの行き先に心当たりがある。

SH: 何だと?

JW: 言っただろ、Alex Woodbridge宛にメッセージが残されてた。Cairns教授なんて電話帳にそう多くある名前じゃない。行こう。

 

※ホームレス・ネットワーク

…原作では“Baker Street Irregulars(ベイカー街遊撃隊、ベーカー街非正規隊など)”というストリートチルドレン達の団体が様々な事件でHolmesを支援する。「彼らの出で立ちはワトスンの目にもみすぼらしく見え、また、ハドスン夫人も彼らを毛嫌いしていた。しかし、ホームズは、ベイカー街遊撃隊の事を「スコットランド・ヤードの警官1ダースより彼らの一人の方が有用だ」と評価している。彼らは、警官やホームズが入り込めない場所へも潜り込み、やはり警官やホームズでは聞き出せないような有益な情報を持ち帰るのに、真価を発揮した」-Wikipedia「ベイカー街遊撃隊」より

 

 

プラネタリウム。Cairns教授はひとりでシアターに残り、作業をしていた。Gustav Holstの「火星」が音響スピーカーから流れる中、教授はミキシング卓の前に佇んで来場者向けの映像を眺めている。プロジェクターからの灯りのみで他の照明は消されており、部屋は暗闇に近い。

映像の音声: 「太陽系第五番目の最も巨大な惑星、木星。木星はガス惑星。その大きさは地球が11個収まってしまうほど。」

Cairns: (飽き飽きした様子で)はい、知ってますよ。

教授は一旦映像を止め、少し早送りしてから再生した。

映像の音声: 「タイタンは最も大きな衛星です。」

Cairns: (また早送りをしながら)ちょっと、海王星、どこに隠れてるのよ?

彼女の背後で何者かがシアターへ入るドアを押し開けた。そして教授が映像を再生させたとき、ドアが音を立てて閉まった。教授は辺りを見回す。

映像の音声: 「実際その多くは死を迎えて久しい…」

Cairns教授は映像室を注意深く見渡した。

Cairns: Tom?いるの?

映像の音声: 「…超新星という爆発現象です。」

教授は後ろの机へ振り返ってみた。背後から腕が伸びる。

映像の音声: 「…1846年にUrbain Le Verrierにより発見されました。」

背後に立った何者かが教授の鼻と口を手で押さえつけ、後ろへと引きずり下ろした。

Cairns: (口を覆われた状態で)何なの!

叫び声を上げながら顔を覆う手を引き剥がそうとしている教授の振り回した手が、ミキシング卓の幾つかのスライダーを下げた。映像がランダムに変わり出し、襲撃者は教授の息の根を止めようとしている。

映像の音声: 「…主に水素で成り立っています。その光が私達の元へ届くまでにはとても長い時間が掛かり…」

SherlockとJohnが別のドアからシアターに駆け込んできた。Johnは襲撃者へピストルを向け、Sherlockは精一杯の声で叫ぶ。

SH: Golem!

映像の音声: 「…実際その多くは死を迎えて久しい、超新星という爆発現象です。」

Golemは驚いて顔を上げ、邪魔が入ったことに腹を立ててうなり声を出すと、教授の首を振り下ろして身体を床に落とした。その弾みで教授の指がミキシング卓の上で引きずられると映像が再び早送りされ、シアターは暗くなる。Golemは闇の中へ逃げ込んだ。

SH: John!

JW: あいつが見えない。すぐ行く。行くから!

映像が進んだり止まったりする度に部屋は明るくなり、暗くなる。Sherlockが辺りを見回す中、Johnが駆け出していく。

SH: (大きな声で)今度は誰に雇われてるんだ、Dzundza?

すると変動する暗闇からGolemが現れて背後からSherlockの口と鼻を手で覆い、もう片方の手で首を掴んだ。Sherlockはその手を引き剥がそうとするが徐々に息が詰まっていく。Johnが駆け寄って前に立ちはだかり、両手に持ったピストルを突きつけた。

JW: Golem!

ピストルの打ち鉄を起こしGolemの顔を狙うJohnの手や声は全く震えず、しっかりとしていた。

JW: そいつを放せ、さもなくば殺す。

Sherlockは手を引き剥がそうと必死でもがいている。Golemは部屋が暗くなった隙にSherlockの身体を左の方へ振ると自分の右脚を振り上げてJohnの手からピストルを蹴り落とした。そしてSherlockを床に落として前へ飛び出し、Johnに掴みかかってきた。Sherlockが立ち上がったところへJohnが投げ飛ばされ、二人は床に倒れてしまう。何とか再び立ち上がったSherlockはGolemに向かって拳を構え、ボクシングのファイティング・ポーズをとった。Sherlockが繰り出したパンチを掴んだGolemはもう片方の腕をSherlockの肩に叩きつけ、再び彼を床に倒した。それから両手をSherlockの顔に押し付け、更に体重を掛けて押さえつける。その背後からJohnが飛びかかった。Golemはうなり声を上げ、背中にいる“Hobbit”を払いのけようとしてSherlockを放した。そのまま立ち上がって暴れ回り、しがみついていたJohnを床に落とす。ふらつきながら立ち上がろうとするJohnへ向かってGolemはSherlockを掴んで突き飛ばした。Sherlockは床を滑らされながら何とかJohnの落としたピストルを手に取ったが、Golemはドアへ向かって逃げていく。Sherlockは背中で転がり、二回ピストルを撃ったがGolemは何とかドアでそれを受け止め、姿を消した。

映像の音声: 「…死を迎えて久しい、超新星という爆発現象です。」

背後のスクリーンでダイナミックな超新星爆発の様子が映し出される中、Sherlockは悔しそうに床を叩きつけた。